南アルプス号 高遠、長谷も存続要望
先日 高速バスの「南アルプス号」の存続に向けて 高遠、長谷の皆さんがJRバス関東本社や他のバス会社を訪問したと言う記事がありました。
このバスは私が住む箕輪町にも松島というスーパーのジャスコ前に停車しとても便利な高速バスです。しかし乗車人数はほとんど一桁で、中央道の箕輪バス停に止まる便の乗客数と比すれば大きく異なります。同じ新宿行きなのに何でこんなに違うのかと思うほどです。
しかも中央道の箕輪バス停の駐車場は恒常的に満車ですが、ジャスコ前のこの路線の駐車場は車はあっても2~3台くらいでがらがらの状態です、もちろん無料です。そして送り迎えをしてもらう利用者が迎えの車を待つとしてもすぐ前にあるジャスコの中で待てば雨にも降られません、ですからか迎えの人も慌てて時間通りに行く必要もありません。良いとこずくめですがなぜかこの路線には人は乗りません。
それにこれこそ知る人ぞ知る「裏ワザ」ですが、駒ヶ根・飯田 新宿線では使えない学割がこの線では使えます。なぜなら元もとこの路線はJRバスの路線でしたからその延長で学割がきくのです。と言う事は学生の帰郷や受験などの上京・帰郷をしたりするには格安で利用できるのですがそれにしても利用者はほとんどいません。
そして終点である新宿駅では南口のバスターミナルに着きますから、そのまま階段を上がればJRにすぐ乗れます。駅前に着く従来の路線より遥かに便利になっています。でも人は乗りません。我が家の母などはガラガラで気楽に乗れて良いと好評なのですが・・・・
長谷や高遠の皆さんにとっては伊那まで行って乗車する不便さはあるのでしょうけど、すぐ中央道に乗ってしまう従来の路線に比べて、一般国道を伊北インターまで走るこの路線は時間の点で不便かもしれません。しかし長谷の一ノ瀬から新宿まで乗ったままでいける便利さは高齢者や送り迎え車のない人にとっては便利だと思うのですがこれも違うようです。
こんな便利な路線ですが今月31日で廃止になると言う事です。ではなぜこんなに便利で使いようでは安いのに利用者不足で廃止になってしまうのでしょうか?
それは私は一にも二にもPR不足だと思っています。
1日3便とダイヤが少ないという理由もありますが、それは利用者が少ないゆえであり、第一に理由はこの路線さえ知らない人が多いと言う事です。聞けば私の周りでもほとんどの人はこのバスを知りませんでした。一番便利なはずの箕輪の皆さんでさえ知らないのですから他の地域では推して知るべしです。
廃止が決まってからでは仕方ないのですが、なぜもっと自治体やバス会社はPRにつとめなかったのか解りません。少なくとも3000万円の各社が赤字と言いますが、例えば月に一回年3回各社持ち回りで折り込みチラシを伊那市・南箕輪村・箕輪町 に入れてもせいぜい3万枚程度です。1枚折り込み料金を入れて仮に10円としても30万円。3社運行ですから負担は年間30万円。3000万円も赤字を出すくらいならこれだけの宣伝広告代が捻出できない事は無いのではないかと思います。それに関係各自治体に協力をもらうことはできるとでしょうし、商工会議所・商工会 JA 等地域の各団体に利用促進をお願いすることもできるのではなかったかと思われます。
また利用者にポイント制を導入して10回乗ったら1回無料とか、無料の個人・法人加入の会員制度を作り、会員を増やしたり、一定の利用をしたりした場合はそれに応じてポイントを贈呈し、たまったら長野県の人には東京の名産品を、東京の人には信州の名産品を贈呈するとか様々なアイディアはあるはずです。(法的に公共輸送機関ができるかどうかは解りませんが)
私はこの事からいろんな事を考えました。企業努力をいかにしたのか?地域に対して協力を申し出たのか?行政は企業が言わなければこの状況を黙って見ていたのか?等々です。PRをして知名度を上げるそんな努力をしてきたのか?疑問でなりません。
つまりこういった地域のインフラについてはいつもそう思うのですが、最後に困るのは地域住民であるにも関わらず、土壇場になるまでその状況や内容は誰も伝えず誰も公表しません。それでは遅いのだと思います。
例えば年3回入れるチラシの内容に一度は運営状況のレポートを入れ、このままの低利用率では廃止になりますよと住民に伝える努力をしなければいけないと思います。
そういった努力やアイディアも出さずに赤字だから廃止というのでは、その体質は全く昔の「親方日の丸」的な発想と違わないと思います。そして共同運行している民間2社は恐らくJRにおんぶにだっこ 的な発想でしか無かったのではないかと思います。もう少し穿った見方をすればその2社は既存の駒ヶ根・飯田 新宿線に乗り入れてますから、この路線の廃止は経営上は大きな問題にはならない、むしろ赤字路線の廃止、既存路線の乗車率アップというメリットが生まれるのではないかと思います。
いずれにしても「地域の足を守る」 本当に守る努力をしているのか?似たような問題が起きる度に私は思ってしまします。
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