福田政権誕生
いよいよ福田政権が今日誕生します。
安倍さんの突然の辞任による今回の総裁選は、マスコミが伝えるような結果で福田さんが圧勝とまではいかないまでも、勝利しました。
この総裁選で民主党サイドから聞こえてきたのは「派閥による密室談合」という言葉です。
果たして派閥に政治の再来であり、密室談合政治であったのか、このコメントはかなり疑問です。
派閥という考え方は、政策集団という考え方に今変わっています。これは私は自民党を比較的近い第三者(と言っても党員ですが)からみれば、ものは言い様で、要は「お仲間」クラブ、もうすこし辛辣な言い方をすれば「仲良しクラブ」的なものだと思っています。
と言うのは正確には中選挙区制が日本から無くなった時点で正確な意味での派閥は無くなっています。考えてみれば解る事で、同じ党派から複数人が同じ選挙区で出馬すれば、当選した時に、「同じ仲間」として仲良くやっていこうというのは無理な話です。選挙という激烈な闘争をして、その後仲良くやれといっても表面上はともかく感情的にうまくいく訳がありません。
従って、自ずとあそこの選挙区の誰々、あそこの誰々と違う選挙区のもの同士がくっついていきます。それが派閥の最初の姿です、そうなると、よその派閥に負けたくないので資金も、ポストもとなっていきます。
しかし小選挙区制になり、同じ党派には原則として同じ選挙区には複数人の議員はいないわけですから、そういった意味では派閥を作る意味はあまりありません。ただし全国的にはコスタリカ方式と言う方法で比例と選挙区で同一党派の人間が複数でている場合も散見しますから、完全に従来の派閥的なものも解消されたとは言えないかもしれません。
ですから「派閥で云々」と言うより、「仲間で云々」という方が正確だと思います。その結果麻生さんに思ったより票がでて、「派閥の引き締めが弱くなった」とマスコミは言いますが、これは今の派閥が「お仲間」ですからそのくらいの融通性はあるのでしょう。
また密室談合と言いますが、今回は福田さんが各集団の代表のみなさんとカメラの前で会談したところが映っていました、まあだから裏話はなかった、等と言いませんが、これ以上は何をやっても駆け引きがあるのが人間の世界だと思っています。これは密室談合というには少々無理があると思います。少なくとも100%白日の下で政治的な話し合いが行われるという事はあり得ないし、そもそもご批判される皆さんの政党はどうなんですか?と言えるのではないかと思います。当を得ない批判をされる民主党の鳩山幹事長の後ろにかつての田中派が見え隠れするのは私だけでしょうか。
つまり結果的に良い悪いは今のところ解りませんが、かなり今回の総裁選はオープンに出来た、と言う事は言えます。ですから民主党のコメントは的はずれ、今時に言えば「はあ?」と言うところでしょう。
それにしても、福田さんに変わっても今の政治状況の厳しさは何一つ変わるわけではありませんから、大変だと思います。
私はそれより、今回の総裁レースが多士済々のメンバーによって戦われたのではなく、すんなり国会議員の流れが決まってしまった事にある種の「危惧」を抱いています。
これが自民党の活力の低減でなければよいのですが。
つまり、大変厳しいこの状況にあえて挑む、そいった姿勢が福田さんにも当初は見えなかったところに、今の自民党がおかれている状況がでている気がします。
「火中の栗を拾わない」 政治家がある意味「保身」に走るのは理解できますが、あまり保身ばかりに走ると、政治家自身の魅力が無くなると思いますがいかがでしょうか?
なぜかこういう時には「大志」を感じさせる政治家が欲しいものです。
でも選挙があるからそりゃちょっと無理かな。
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