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2007年9月11日 (火)

省エネ

先日ある機械メーカーさんと話をしていておもしろいことをお聞きしました。

私の仕事は成形加工業です、解りやすく言えばプラスチック屋と言うことになります。ですから当然使用する機械は成形機となります。私の会社の設備は比較的能力から言えば中規模クラスから小規模クラス(射出容量でとらえた場合です)です。
成形機の寿命は法定償却年数は別として、メンテナンス次第や使い方次第では20年や30年は使える機械です。

しかしながら、私の業界も日進月歩で技術は進み、最新鋭の機械の能力はすばらしいものがあります。特にここ10年で目を見張る進歩は動力関係の進歩です。成形機は従来は油圧で動かしていました。つまりモーターで油圧ポンプを回し、そのエネルギーでシンリンダーを動かして仕事をしてました。 
ところがあのロボットで有名なファナックさんが25年ほど前からサーボモーター制御の成形機を作り出したのです。

当然電気エネルギーを油圧エネルギーに変換して仕事をするより、直接モーターを使って電気エネルギーを仕事に変えたほうが効率は上がります。また成形機の場合冷却時間と言って何にもしないただ製品を冷やしている時間が必要なのですが、油圧の場合はこの時間もアイドリング状態にあるため油圧ポンプは動いてます。負荷はないので電気はこのときはあまり消費しませんが、それでも電気は必要です。
ところがモーター式の成形機ではこの冷却時間のエネルギーは全く使いません(一部制御とコンピューターの冷却ファンぐらいは回りますが)、この2点でモーター使用の成形機(電動成形機と普通は言います)は省エネです。

どのくらい省エネ化かというと使用頻度や成形条件などによって大きく異なりますから一概には言えませんが、我が社の該当する古い機械に比べて金額換算で年間100万円ぐらいの試算が出来ます。
最新鋭の機械はこの規模だと1300万円ほどですから、法定償却6年でも600万円のコストダウンが出来ます。初めに書いたように機械は通常でも10年は使いますから電気代の差額だけで機械代が出てしまと言う計算になります。
これはコストと言う点から見た話ですが、これをエネルギーの消費という点から考えると、これだけの省エネは=地球温暖化防止に役立つことになります。

長野県ではCo2削減の取り組みが遅れていると言われています。そこで大きなCo2の排出要因である製造業や運輸業などの産業界に対して、長野県が新規の設備や車両の導入を促進する設備貸与制度や制度融資を作ればいかがでしょうか?

従来の設備が排出したCo2との差を明確に算出することが出来ますから、この事はかなり大きな排出抑制につながると思われます。

国では省エネ促進の特別税制がかつてはありました、これは一定の国が認定した機械設備を導入すると、特別償却が認められるという税法上のメリットのある制度でした。
これはこれでいいのですが、県ではもうすこし積極的に考えて、Co2削減に貢献できる設備や車両の交換を促す施策を考えるのはいかがかと思います。当然ですが最新鋭の設備の導入は業界的にも競争力をつけることになります、他県の同業種に比して長野県の優位性を打ち出す施策とも成り得ると思います。
一石二鳥とまでは言えないかもしれませんが、一度は考慮してほしい施策案だと思いますがいかがでしょうか?

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