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2008年1月16日 (水)

リニア新幹線

JR東海からとんでもない話が飛び出しました、年末からこの話題は大きな波紋を広げています。
それはリニア中央新幹線を従来のB案(伊那谷を経由する案)に変えて南アルプスを貫通して東京名古屋間をほぼ直線に結ぶというです。
しかもその費用は国の補助金無しに独自で行うというのです。

そもそも伊那谷を通るB案に決定した経緯もかなり県内的には複雑で、当初はABC 3つの案があり紆余曲折を経てB案に決定し、以後地元では県と共に整備促進をJR(当初は国鉄だったかもしれません)や国に働きかけてきたのです。

経緯の詳細な事はともかくとして、私はJR東海がなぜこのような独自での整備に取り組もうとしたのかその真意が解りません。
と言うのは、これまでの経緯を知っていて言い出したのですから、それ相当の覚悟があったわけです、その覚悟が何であったのか、と言う事です。

現実に工事をするとなればお金の事を別としても、多くの問題が生じます。用地の問題、それに伴う補償の問題。全国新幹線整備法という法律で進められている事業ですから当然法的な整合性の問題もでてきます。これらを一企業が推し進められるか? そもそも政府・与党それぞれが関わってきたこの問題を全く「寝耳に水」で進めていけるのか?この辺については考えれば考えるほど不思議な事です。

ただ単純にJR東海は東海道新幹線で儲かっているからやるのかな? と言う単純な話ではないと思います。 

恐らく中々進まない国の姿勢に刺激を与えるつもりで言い出したのではないかと言えます。そしてもう少し穿った見方をすれば、JR東海の方針と違う国の方針で進めるなら、その分の補助金はしっかり出して下さい、、と言うシグナルなのかもしれません。
すなわち直線で結べばトンネルばかりで工事費がかさんでも、用地買収の費用はかかりません、であるなら国の案でかかる用地買収の費用は国持ちですよと言う事になるのでしょうか?それにいつまでも国の方針が決まらずモタモタしているなら自分でやりますよ、と牽制しているのでしょうか?

いずれにしても今回のJR東海の発表は遅々として進まないこの問題に一石を投じた事は間違いありません。

私はこの問題が発表になった翌日の飯田市長さんのコメントが、いかにこのリニア新幹線が地域問題でもあるのか知らされました。
諏訪市や伊那市の市長さんが怒っているのに、飯田の市長さんだけは冷静に受け止めている、そういった趣旨のコメントだったと思います。
それもそのはずで、直線のコースを取るとすれば県内では飯田市周辺を通過します、であるなら県内駅は飯田市付近に決定です、ならば冷静に受け止めるというコメントもありかなと思います。しかし県内には駅は作らないという事にでもなれば、それは大騒ぎでしょうね。

JR東海の真意はともかく県は地元と連携を取って強力にこの問題に対応して欲しいものです。未だに動きは見えてきませんが議会も公共交通等調査特別委員会などを通じてこの問題にしっかりと取り組んでもらいたいものです。また特に大事なのは県民的な課題として取り組み例えばマスコミなどを通じて一大キャンペーンを張り最後は県民悲願というレベルまで持って行く事も必要かと思います。
なぜなら、もし仮に日本が道州制にでもなれば、長野県の地理的な条件を考えると、このリニア新幹線はますますその重要性を示すと思いますし、もし仮にリニア新幹線が県内をただ通過のみという事になれば、その損失は計り知れないものになると思うからです。

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コメント

諏訪市長さん、なんで怒ってるんでしょう。
諏訪ってJR東日本エリアなのにJR東海に文句言っても仕方ないでしょ。
もう国鉄無いんだし。
諏訪に駅なんて計画が発表されたらそれこそJR東日本とJR東海の縄張り争いで開通が遅れそう。
素直にトンネル作って直線ルートが良いのかなと思う。

投稿 ひみつくん | 2008年1月28日 (月) 13時54分

ひみつくんさんコメントありがとうございます。
諏訪市長さんが怒っているのは、県内Bルートに決まった経緯を無視したJR東海の姿勢に怒っているのだと思いますよ。
ただエリアで言えば東海道新幹線の新横浜駅はJR東日本エリアですが、管理は当然JR東海です。 同じようにそう考えればいいのでは、いかがでしょうか?

投稿 清水洋 | 2008年1月29日 (火) 21時52分

リニアは村おこしの道具ではなく、日本経済の大動脈なのですが。
リニアは直線で加速し続けなければ速度的なアドバンテージ
がありません。
曲げて途中駅を作ってしまえば、所要時間は距離の差どころ
ではないでしょう。
そのデメリットを帳消しするくらいの駅、つまり、かなりの
割合の人が乗り降りする見込みのある駅でなければ作らな
いでしょう。
レジャー新幹線の合格ラインと同じにはなりません。
のぞみが静岡県に止まらない程、厳しい世界です。

あと、長野新幹線が存在する程恵まれた中でのこのご不満、大都市だけに反感を持たれているわけではありませんので。

長野を通るなと主張された方がよっぽど理解出来ます。
http://image.blog.livedoor.jp/blv42/imgs/2/f/2ff727e4.jpg
このルートより。

投稿 バク | 2008年2月 7日 (木) 04時51分

バクさんコメントありがとうございます。
リニアについてのご意見ですが、まず言葉の問題でしょうが「村おこし」という狭義な話ではなく、地域という考えに私は立ています、長野新幹線の例を見れば地域という考え方が出来ると思っています。諏訪経由 上伊那経由であっても最小半径はかなり大きく、速度の低下はないと説明を頂いたことがございます、但し距離が伸びるのは事実です、従って上伊那北部では通過地点は西部地区になるだろうと言われております。また静岡県にはのぞみは停車しませんがひかりは停車します。とまあこういった議論はともかく、私企業であるJR東海が自己資金で行うというならそれはそう言うご認識でしょうが、現実リニア新幹線は一企業では建設できない諸問題が多くあります。
しかし、私が一番問題にしているのは昭和40年代よりリニア新幹線の招致で侃々諤々議論をした地元との話し合いもなく決定されたことにあります。国鉄当時ムダだと言われたリニアの研究を大きく応援したのは山梨県民と他ならぬこの地域の皆さんです、それはいつかは地元を通過するだろうという期待の元の運動であったわけです。こういった経緯をふまえず発表された今回の案はまさに神経を逆なでするものと言えます。
B案をリセットするなら、すべく説明があってしかるべきであるというのが私の意見です。従って東京 大阪を単純に短時間で結べばいいと言われる意見に説得性が全くないとは思いませんが、ここまで来た経緯をどのように企業として地元に説明するか求められると思っています。余談ですが、ある民主党の候補予定が直線ルート賛成とブログに書いておりますが、この予定者は地元の人間ではありません、この辺が今時で言う“KY”なのでしょう。いずれにしても企業の論理だけで事を進めていいのか?公共交通機関としての責任をどう考えるか?まだまだ議論されると思います。


投稿 清水洋 | 2008年2月 8日 (金) 11時00分

少々刺々しさのあるコメントに対し、丁寧な回答をして頂きありがとうございます。

JR東海は、もはや国を待っていても無駄な時代と理解し、それならば自費で、それならば最善(彼ら及び、大多数の利用予定者にとってですが)でと、多少費用が膨らんでも直線ルートを選んだのでしょう。
連絡が無いのは、営業エリア外の彼らでは代替処置すら提案できないからかもしれませんね。失礼だとは私も思います。

最小半径ですが、500km/hで曲がれるのでしょうか?リニア自体が曲がれたとしても、乗客にかかるGは大丈夫なのでしょうか?
また、雪の多い地方は出来れば殆どトンネルで通過し安定して運行して欲しいと思います。

時間がかかり、運行に不安定な要素をわざわざ含ませてしまうのはビジネス利用者には受け入れがたいものです。

ビジネス利用者はリニアでもメインの客であるはずです。東京、名古屋、大阪を日帰りで移動する大量のビジネスマンの通り道、足、大動脈はシンプルに、高速に、効率良くあるべきです。

私は直線ルートを強く支持しますが、それは諏訪ルートの否定ではありません。直線ルートの他に諏訪ルートが存在する分には全く文句がございません。
ポイント切り替えはレールより大掛かりかもしれませんが不可能ではないでしょう。

JR東海は支払わないでしょうけれど、長野が支払うといえば彼らは拒否できないのではありませんか?他の地域はともかく、長野にはそれくらいの権利はあると思います。

投稿 バク | 2008年2月10日 (日) 04時42分

バクさんコメントありがとうございます。
バクさんのご意見は私は一つのご認識だと理解してます。
該当する地域の皆さんとは異なるにせよ、もしかしたら国内の大多数はバクさんと同じ意見かもしれません。

ただ私がくどく申し上げたいのは、今までの経緯をJR東海としてどう考えるか? 長年の建設促進活動を考えるとやはり説明責任はあるのでは無いかと思います。
この点をご理解頂ければと思っています。

今後ともよろしくお願い致します。


投稿 清水洋 | 2008年2月14日 (木) 10時39分

上伊那の人間として、リニアがどこを通ろうと上伊那地域に駅ができることはないと思っていますのであまりショックはありませんでした。従来の新幹線ならば可能性もあったかもしれませんが、基本的にリニアは1県1駅というのをずいぶん前に何かで読んだことがあります。仮にBルートでも駅の可能性としては、飯田80%、諏訪40%、伊那は限りなく0%と思います。ただで車両基地の誘致でもして、その後福岡の車両基地が駅の誘致ができたようにすればですが。それなのに諏訪市長と同じように怒っている伊那市長は何か勘違いをしているのか、それとも余程お人よしなのか、そう思うのはのは私だけでしょうか?

投稿 QAE | 2008年3月19日 (水) 23時14分

QAEさんコメントありがとうございます。
どうもリニアに関しては多くの皆さんと多少意見が異なることが解りました。敢えて言うと皆さんの方が冷静かもしれません。ただ何度も書いてますが私が言いたいのは今までの議論の経緯をどう考えるかと言うことです。
ご破算にして新ルートというならそれなりの説明が地元にあっていいはずです。少なくともだれも趣味で長年建設促進の大会を開いたり、陳情に東京まで行っていたわけではないのですから、JR東海ももちろん地元の動きも知っての話です。まだ決定はしてませんが、決定以前にしっかりとした説明をせずズルズルこのまま進めるのは敢えて言えば卑怯な気もします。 深読みして今回のJR東海の動きは遅々として進まない行政のスピード感に刺激を与えたという言い方も出来ますが、それにしてはやり方がお粗末な気もします。
地元が感じた不信感をどう払拭するのでしょうか?

投稿 清水洋 | 2008年3月20日 (木) 09時25分

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